あきらめない
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 人生あきらめが肝心というけれど、あきらめないでよかったと思うことはたくさんあるでしょう。 無くしたかもしれない、それでもと思って探していたら出てきた写真とか、 枯れたと思っていたが水をやっていたら芽がでて花が咲いたとか等々。 でも、自分の限界というか、相性というか、チャレンジするにはするんだけれどどうにもならないことってあります。 しっかりと願いを込めるのですが宝くじだってなかなか当たりません。でも買ってなきゃあたりません。 資格も試験を受けなきゃ通りません。そして普通の人は一生懸命勉強しないと受かりません。 その前に、願書を出すことをしていなければいけません。 そんなこんなで、技術士試験を受験するかしないかは先で考えるとして、取りあえず願書だけは出しておこう主義で、 そして、出したんだから受けてみようで、再々??チャレンジしました。 ちょっと自分の実力にはそぐわない資格だと思ってあきらめていたのですが運よく合格することができました。
  試験に合格するかしないかは運も影響します。ここら辺りは、確率の世界です。 勉強の仕方も色々あります。がむしゃらに勉強する、あるいは、少ない勉強時間で、山をかける。 今回は後者に当たるかと思います。2ヶ月弱ほど勉強しましたが、日々それほど勉強したという記憶はありません。 ですから、過去の経験からすると、まあ無理だと思っていたのですが、予想に反して筆記試験に合格していました。 ぎりぎり合格ラインに達したということでしょうか。 あきらめずに繰り返していれば、いつかは当たるときがある。 そのためにはめげずにあきらめず繰り返すことでしょうか。
  面接試験に合格しなければまた一からやり直しです。面接試験の合格率は90%ぐらいですが、 ?回目での筆記試験合格ですから、この機を逃すわけにはいきません。 業務経験だけは十分ありますから、あまり心配していなかったのですが、 5項目のいずれの項目でも基準以上でなければならず、基礎的なことで答えられないといけないのでしっかり勉強しました。 面接時間は40分もあるので、インターネットで面接試験の質問内容用を調べて、幅広い質問を予想して面接に臨みました。 結果的には合格でしたが、同部門の他の専門分野では、半数の人が不合格の分野もありました。 そういう意味では結構大変な試験だと思いました。
  今回の合格の原因を冷静に分析してみますと、 勉強により得た知識や書いたことは勉強時間からして過去に比べて格段に深まったとは思いませんが、 良い参考書に出会えたことが要因かと思います。 衛生工学部門の水質管理という分野はメジャーな分野ではないので、参考書がありませんでしたが、 類似部門の参考書を手に入れることができたのがよかったのではないかと思います。 それと、答案の書き方の良い参考書に出会えたことでしょうか。 知識はそこそこあっても、相手が何を求めているか、そして、その質問に対していかに忠実に答えるか、 記述に際しての時間配分など、テクニックが必要です。こんな点が採点に影響し、アバウトで合格というわけにはいかないんです。
  それにしても、合格ラインに達するというのはちょっとの差なんだと思います。 合格率10%であれば、ちょっとの工夫なんだと思います。 昔はあきらめていた資格も、定年を迎えて、今までよりちょっと多めに勉強することができれば、簡単に取れることもあります。 生活していくための資格だったら、退路を断って挑戦というのもいいかもしれない。 しかし、どの程度のレベルかはちゃんと確認しておかなければならない。
  これからの抱負?
  技術士の資格を今とっても仕事が増えるわけじゃありません。 そういう意味では自己満足の世界です。 しかし、若い時経験した、廃水処理技術は進歩している面と、昔のままの部分があります。 まだまだ、使えるんじゃあないかと思います。これからは、水不足が深刻になるといわれています。 石油も枯渇すると言われています。温暖化も進んでいます。 得た資格と経験を生かし、もう一度社会に貢献できればと思います。 専門は水質の改善です。その中でも活性炭の利用に関しては多くの経験をしました。 事務所の名称も変更しました。日本だけに限定しません。チャンスがあれば海外へも出てみたい。 英語のHPでも作成してみようか。 残された時間は多くないけれど、お役に立つことがあればまだまだ頑張りたいと思います。 ・・・等々夢を膨らませています。営業活動も始めなければなりません。 あきらめないという気持ちが大切なんだと思います。
  今年、年賀状を会社の大先輩に出したところ、私も頑張っているとよという返事がありました。 80歳を過ぎても、今も勉強しているとのことで、適度なスポーツと勉強が長生きの秘訣かな?と言われていました。 仕事もそうですが、人間、多少ストレスをかけた方が生きがいがあるし、長生きができると教えてもらいました。 過大なストレスはメンタル不調を生みますが、適度なストレスは生きる上で必要です。 ストレスが適度かどうか、これは個人によって違いますが、自分でコントロールできる間まだまだ大丈夫でしょう。
  鴎州塾に掲げてある言葉が印象的です。 「努力したからといって、夢が叶うとは限らないが、夢を叶えた人は努力している」。 ちょっと気負いすぎでしょうか。最後に、Seniors be ambitious!!