メンタル攻略法
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抑うつなどの症状が続くうつ病の患者数が、初めて100万人を超えたと、厚生労働省が3年ごとに実施している患者調査結果を12月3日に公表しました。10年間で2.4倍に患者数が増加しているが、啓発が進んだこと、長引く不況、新しい抗うつ薬の登場が患者増につながっているのではとの見方がなされています。
うつになるにはいろいろ原因があります。働き過ぎなどの過重労働、仕事の困難性、職場の人間関係などの会社関係が原因であったり、家庭のことであったり、異性の悩みであったり、原因は様々です。そして個々の心配事は小さくても、心配事が重なって、複合的な状態になるとうつになったりします。また、大事な人との別れとか、逆に喜びとが重なったりしてもなったりします。
自分自身を振り返ってみても、いろいろことがあり、確かに苦しいときもあったと思い出します。新しい業務が増えても要員の増加は認められず、連日遅くまで業務をこなし働いていたこと、納期どおりに仕事が進まず心配事が頭から離れなかったことが長期に及んだりしたこと、今振り返っても、よく病気にならなかったものだと思います。
なぜ大丈夫だったのかと考えてみると、大きな要因としては、休みにスポーツをし、気持ちをリフレッシュしてきたことと、愚痴を言える相手がいたことではないかと思うのです。また、途中からはインターネット(PC)のお陰や考え方の切り替えで、仕事が楽になりストレスが激減したという思いがあります。実践の一端を書いてみます。
土曜日曜はスポーツなどでリフレッシュ
土曜日曜の休みにスポーツをしてストレスは吐き出します。仕事以外のことをやっていれば仕事の心配は忘れることができます。しっかり遊んで心の休養をします。当たり前ですが、老後の付き合いにもつながります。
心の不満や心配は吐き出す
心にあることを話すだけでストレスは軽減されます。話すことが重要です。ですから愚痴をきいてくれるひとが必要です。車社会でないころは、同僚と居酒屋にいって、愚痴をいいあったものです。車社会になってだんだんと、外で酒を飲む回数も減りました。個人中心の生活となり、ストレス発散の機会も減ってきたのです。
もっとも重要なのは家庭での会話ではないかと思います。お互いに心配事や不満があれば述べあうことが大事です。これで、何十パーセントかは、心から離れたことになります。話せる人、聞いてくれるひとをつかまえることです。でも、聞くことも忘れないで下さい。聞くことができなければ、話を聞いてもらえません。
チャレンジは仕事を楽にする。
ISO9001やISO14001を認証取得するための文書化には苦労しました。が、今はそれが経験として生き、文書化はあまり苦にならなくなりました。お陰で、インターネットもできるようなり、パソコンもソコソコ早く打てるようになり、結果的に仕事が早くなりました。
環境や安全の仕事で時間を多くとられていたのは、法律の解釈を求められたときであります。昔は、労働安全衛生法便覧を開いて調べていましたが、いまは、インターネット検索で一発です。あとは、知識で補完すれば内容の判断は容易にできます。
またパソコンのコメント機能を使えばマニュアル代わりに利用できます。検索機能を使えば、調べは簡単、置換機能で修正は一発です。ドラッグアンドコピーで打ち込みが省略できます。新しいことにチャレンジすれば仕事は楽になります。兎に角、昔は夜遅くまで仕事をしていましたが、インターネットやパソコンのお陰で仕事がずいぶん楽になりました。
80点主義で臨む
会議を主催したりするときに、100%成功させようなんて思わないことです。どんなに準備しても100%完璧なんてことはありえません。意見があって当然だと思うことです。
報告書も100%完璧に書こうと思うと負担がかかります。80点の出来で良いと、気楽な気持ちで取り組むことです。また、100%を望むとまとめにも時間がかかります。人間、能力以上のことはできないのです。他人の素晴らしい報告書をみて、それと同じようにと思っても無理なことです。
それよりも、80点主義で、報告書は早く書き終えることです。納期までに時間があれば、追加すればよい。国家試験の合格基準は大体60点です。これを考えれば、80点なんて上出来です。
月曜日は会社で休む(最後にちょっと不謹慎ですが)
英語には「ブルーマンデー」(憂うつな月曜日)という言葉があり、出社したくないと感じたりするのは月曜日です。安全に関しても、ミスや怪我が多いのは月曜日の午前中に多いとデータが出ています。米国では「ブルーマンデー・レモン(欠陥品の俗語)」と言葉があり、月曜日に製造された自動車のエンジンは故障が多く、誰も買わないという意味だそうです。
行動科学研究所の山村昌隆氏によれば、月曜日は肉体的には好調でも、知性、感情・気力は不調であることが示されています。ですから、経営的には、月曜日には会議や重大な決定事などは避けるようにして、水曜日か木曜日にもっていくようにすると良いとしています。
従って月曜日は会社に精神的には休憩しに行くぐらいの気持ちになることです。土曜・日曜にはしっかり遊んで、月曜日は休息の日とするぐらいの気持になることです。仕事を持ち帰って、やったところで2時間そこそこです。土曜日曜に、いつやろうかといつも頭の中に入れておくのは不健康そのものです。それよりも、月曜日にちょっとがんばって能率よくやればよいと考えるのです。このようなことから、私は、月曜日には会議をしないようにしました。土曜日曜が本当に楽しくなりました。
議事録はすぐに書く。
ぎりぎりまで仕事を伸ばした方が、仕事が早くできるというが、議事録は、終わったらすぐに書きます。要点だけをまとめておけばよく、細かいメモをとる必要がありません。会議が終わったらすぐに書くようにします。そうすると最小限の時間で仕事を済ませることができます。仕事は溜めずに、時間を有効に使用すること、これがメンタル対策には重要だと思います。
職場は明るく
気持ちよく仕事をしてもらうことが大事です。話しかけることが大切です。毎日毎日ストレスをかけて叱っても効果はありません。楽しい方が効果的です。仕事が楽しく出来る雰囲気をつくることです。毎日話しかけて会話をしました。面白おかしく会話をしました。一言が大切で、これでストレス発散です。他人へのアプローチが気持で返ってきます。
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